書籍・雑誌

2009年6月13日 (土)

「ドグラ・マグラ」

「ドグラ・マグラ」読んだ。

面白そうやなって思って買ったものの、後ろに、「これを読む者は精神に一度は異常をきたすといわれている奇書。」って書いてあったから、読むのを躊躇ってたんやけどsweat02

確かに、読み始めから謎だらけで、読んでるうちに分かったような気になるけど、さらに読み進むうちに私も錯覚してるだけの気がしてきて・・・の繰り返し。

脳髄の機能を、物を考える所やって間違って解釈した(脳髄のホンマの機能は、反射交換。)ことから、神の存在を否定し、唯心論が唯物論に変わったことで、医学は進んだけど、精神学が取り残されて、精神異常者のきちんとした原因の究明・治療がなされてない現状になったと悟ったM博士が、精神学の復権を目指して、と同時に、今後出てくるであろう犯人なき犯罪(精神学を応用した犯罪)に警鐘を鳴らすために、我が子を実験台に、我が子に精神異常が起こるきっかけを与えて、発狂(夢遊病による殺人)中、治療中、完治間近までを全て観察、記録して、その子が治る(Mが父親やと知って、Mがしたことがわかる)頃にはMは自殺してた。

ってゆうのが、大方のストーリーやけど、それが全部、胎児が胎内で見る「胎児の夢」やったってゆう結論。

「胎児の夢」ってゆうのは、Mの卒業論文のタイトルで、Mがゆうには、胎児は、胎内に種として入ってきてから、人類の進化の過程を夢で体験するらしくて、その内容はほぼ祖先が犯してきた原罪(悪夢)らしい。生まれるまでたったの10ヶ月で、単細胞生物から親の代の人間まで全部を体験するのは不可能やってゆう反論も、頭が唯物論に支配されてるから、時間が一定やってゆう概念に捕らわれてるだけ、らしい。

ってか、これが、精神学が確立してない昭和10年に書かれたってことが何よりの驚きやわsweat01

久々に読み応えのある本やったhappy01

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2008年10月19日 (日)

「ひとりっ子の取り扱い説明書」

「ひとりっ子の取り扱い説明書」↓↓↓


メロンは半分に切って食べるものだと思ってた


とにかく人に口をはさまれるのが嫌
だれかに口をはさまれたとたん、やりたいことでも、やりたくなくなる
キホン、「ほっといてくれ」


貸し借りがものすごくニガテ
借りるぐらいならもらいたいし、貸すぐらいなら、もう一個買ってわたしたい


オトナの会話に平気で口をはさむ
それでオトナの人気者になる
調子にのりすぎて、ときどきしかられる
でもキホン、ほめられる
友達の親からもよくほめられた
挨拶がしっかりしてるし、礼儀正しいし
お世辞のひとつもへっちゃら
オトナになんていえば喜ぶか、ちゃーんとわかってます
むかしから計算高い
子どもどうしの会話が苦手
だって相手、子どもなんだもん


独占欲はあまり強くないですよ
わざわざ「独占しなきゃ」とあせった経験もないし
でも所有欲はあります
支配欲も強いです


「やっぱり、ひとりっ子だからワガママ」は禁句です
ワガママなんじゃない、自己主張がはっきりしてるだけといって


両親から、たしかに、時間とお金はかけられてきた
だから、なんだ?
末っ子のほうが、その傾向があるような気がするけど
こうやってひとりっ子と末っ子は、罪のなすりあいをする

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2008年10月18日 (土)

「末っ子の取り扱い説明書」

「末っ子の取り扱い説明書」

この、末っ子特有の軽い感じ、自由な感じ、甘える感じ・・・なんか当たってて面白かった↓↓↓

困るとすぐ人に聞く
自分で調べるのメンドくさい
もっと親切に教えてよー
キミ、教えるのヘタ?
あっ、お礼ゆうの忘れた
まぁいっかー


失敗してもダイジョーブ
むしろグッジョブ!
誰かが助けてくれるハズ♪
ねぇねぇ、はやくたすけてよー


買い物も出会いのひとつ。即こーにゅー。
あっ、残高ゼロ
えっ、ブラックリストにのっちゃった?
だって悪気はなかったんだよぉー


親に怒られた記憶があんまりない
別に、甘やかされてたわけじゃないよぉ
兄弟が怒られてるのを見てたから、怒られない方法を学習したんだもん


誰かとデパートとか行くのはスキ
ホシイがいっぱい!
フラフラっと雲隠れ
声はかけない
いやぁ、悪気はないんだけどね
そんな心配しなくてもダイジョーブだよ
いざとなったら、ひとりで帰るから


「おなかすいた」「暑い」「寒い」とかすぐ口にする


どこで寝ても怒られなかった
どこでも寝れる
DVDとか興味ないと寝ちゃう


ご飯の食べ方はヘタクソらしい
魚の骨を取るのとかもすごいニガテ
食べやすい魚が好き
あっ、肉の方がいい


家族や親戚の冠婚葬祭のお金、末っ子価格でいいですか?


気分的に、待たせるより待つ方が好き
でも待たせる方が多い
無念です・・
残念です・・
でも、待っててくれるキミが好き♪

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2008年2月22日 (金)

「人間失格」

「人間失格」太宰治

太宰治の本は、暗くなるからなるべく読みたくなくて、ちゃんと読むのは避けてた。覚悟して読んだら、やっぱり暗くなったけど、人間の潜在的な罪やとか弱さやとか孤独感やとかの捉え方が、わかるようで、それでいて衝撃的やった。

ドフトエフスキーの「罪と罰」は、対義語やと捉えてつけたタイトルなんやろうか。太宰治はそう解釈したっぽいけど・・・。罪の対義語が何なんか教えてほしいわー。気になるやん。

もっと早くにちゃんと読めば良かったかなと思うけど、気持ちがわかるだけに、もっと昔に読んでたら、流されてたかもなぁと思うと、読んだのが今で良かったかも。凡人には平気やとは思うけど一応ねぇ。

精神病院に入れられることで、狂人、廃人ってゆう刻印を額に打たれることにより、「人間、失格」。27歳・・・。地味に同い年やん(-.-;)人間の世界で悟った真理らしいものは、「ただ、いっさいは過ぎて行きます。」

何より、これが、内面における自叙伝(自殺未遂、左翼運動、麻薬中毒、精神病院入院、入水自殺とか、内面以外も?って気するけど)やってことに、衝撃を受けた。「人間失格」って、自分のことを指してたんやなー・・・。

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2008年2月 1日 (金)

「坊ちゃん」

「坊ちゃん」夏目漱石

夏目漱石自身が、東大卒業後一時赴任してた松山中学校での経験が元になってるらしいけど、坊ちゃん=夏目漱石やとしたら、おかしい点が多々あるから、まるっきりノンフィクションって訳でもないんやろう。

「坊ちゃん」の中で、松山に関して、「マッチ箱のような汽車だ。ごろごろと〜」とか、「生ぬるい言葉だ」とか、地元民からしたら嫌な感じの記述ばっかやけど、「温泉だけは立派なものだ。毎日入ってやろうと晩飯前に〜」って評価してくれてある。

道後温泉は、ミシュランでも三ツ星を獲得したし、宮崎アニメ「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルにもなってる。

「生ぬるい」って書かれたついでに、愛媛の方言を紹介しよう。もう忘れたけど↓↓

「〜かな、もし」「〜ぞな、もし」→語尾につける。きょうび、年寄りしか使ってない。
「〜やけん」→「〜だから」
「〜わい」→「〜だろう」の場合と「〜だよ」の場合とある。
「〜つか」「〜つかーさい」→「〜下さい」
「〜げ」→「〜だよ」

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2008年1月30日 (水)

「吾輩は猫である」

「吾輩は猫である」夏目漱石

これは、純粋に面白かった。昔は、いまいち意味わからんと思ったし、分厚いし、途中でやめた本やったけど、あまりの面白さに、一気に読んでしまった。

私も猫になったつもりで、人間たちが話すことを聞いてる気になった。議論の好きな人が、お互いを腹の中でバカにしたりしながらしたり顔で議論してるのを、ちょっと離れたとこで見てるのは、面白いし、それを聞いて、猫なりに分析してる猫の考え方も可愛いし、その猫のしたり顔が浮かんできて、また面白い。

なんか、猫ってゆうものに、めちゃくちゃ愛着がわいた。可愛い。名前がないのを気にしてたから、「大平」の平をとって、へーちゃんって勝手に名付けることにした。

ってか、「傍観者」ってゆう立場は、面白いなぁ。私、やっぱり、人生の、時代の、傍観者でありたいなぁ。高校生の時、「封神演義」を読んで、申公豹になりたいと思ったのを、ふと思い出した。

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2008年1月29日 (火)

「藪の中」

「藪の中」芥川龍之介

ある男の死体が見つかって、その犯人を巡って、死んだ男(の幽霊)、男の妻、盗賊、の、それぞれの視点から、「死の真相」に迫る話。

「事実」の、側面とゆうか多面性とゆうか、「事実」はひとつのはずやのに、主観なり思いなりが入って、それぞれ違う「事実」が存在する。それも「事実」。

三人とも、ゆってることは本当で、でも、そしたら、犯人が複数存在することになって、そんなはずはないのに、それぞれにとってはそれが「事実」なんやけど、「事実」はひとつのはずで…私には、誰が犯人なんか、わからん。三人ともが、自分が殺したってゆってきて、辻褄があわんのやもん。

「今昔物語」か何かに、似たような話があったような?

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2008年1月28日 (月)

「山月記」

「山月記」中島敦

自分の非凡な才能を、半ば信じるあまりに、世を見下し、半ば信じきれないために、人との関わりを避け、詩に没頭し、虎となった李徴の、心の内。

中国(唐)の「人虎伝」が元になってる。

'理由も分からずに押し付けられたものを大人しく受け取って、理由も分からずに生きて行くのが、我々生きもののさだめだ。'とか、'今までは、どうして虎などになったのかと怪しんでいたのに、ひょいと気が付いてみたら、己はどうして以前、人間だったのかと考えていた。'とか、自分を納得させようとしたり、

'人間は誰でも猛獣使いであり、その猛獣に当たるのが、各人の性情だという。己の場合、この尊大な羞恥心が猛獣だった。虎だったのだ。'って分析したりしながら、

'こんなあさましい身となり果てた今でも、己の詩集が長安風流人士の机に置かれている様を、夢にみる。'と、詩第一。

結果、'妻子のことより己の乏しい詩業を気にかけているような男だから、こんな獣に身を落とすのだ。'ってなる。

何でもいいけど、その、自嘲癖に問題があるんじゃないの?自分のことを気にかけるのも当然やと思うし、でもそう思うなら、いつからだって、やり直せばいいのに。まぁ、虎となってはもぉ無理かー。

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2008年1月27日 (日)

「檸檬」「城のある町にて」

「檸檬」
「城のある町にて」梶井基次郎

城のある町とゆうのは、梶井基次郎が、妹の死と自分の病気の静養のために訪れた、三重県松阪を指しているらしい。

色んな人の本を読んだけど、私は、梶井基次郎の言葉の選び方とゆうか、描写の仕方が、一番好きかもしれん。梶井基次郎に限らず、耽美派って呼ばれる人は皆そうなんかもしれんけど、なんか、理想的。

抜粋↓↓↓

'町の屋根からは煙。遠い山からは蜩。'

'どこを取り立てて特別心を惹くようなところはなかった。それでいて変に心惹かれた。ほんとうになにかがそこにある。といってその気持ちを口に出せば、もう空ぞらしいものになってしまう。たとえばそれを故のない淡い情景と言ったふうの気持と〜'


'「花は」「フローラ」たしかに「Flower 」とは言わなかった。その子供といい、そのパノラマといい、どんな手品師も適わないような立派な手品だったような気がした。そんなことが彼の不愉快をだんだんと洗っていった。不愉快な場面を非人情に見る、そうすると反対におもしろく見えてくる。下等な道化に独りで腹をたてていた先ほどの自分がちょっと滑稽だったと彼は思った。'

'始終私の心を圧えつけていた不吉な塊がそれ(檸檬)を握った瞬間からいくらか弛んで来たとみえて〜あんなに執拗かった憂鬱がそんなものの一顆で紛らされる、あるいは不審なことが、逆説的なほんとうであった。'

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2008年1月22日 (火)

「こころ」

「こころ」夏目漱石

先生は、先生の親が生前最も信頼を寄せていた親戚に財産を騙され、人を信じられなくなっていた。悪い人間がいるのではない、金を目の前にすると悪い人間に変わるのだと。

それでも、自分は確かだと信じていた。

ところが、下宿先のお嬢さんに恋心を抱いていた先生は、親友の、お嬢さんに対する気持ちを聞いて、軽蔑を露わに牽制する。その一方で、親友の知らないところで出し抜く。結果、親友は自殺する。自殺の原因が、単なる失恋ではなく、理想と現実を、軽蔑をもって親友から突きつけられたことやとしたら、自分が殺したとゆう先生の言葉が、重い。

先生は、自分を信じることさえ出来なくなり、親友の死を境に、幸せになることを自ら放棄、幸せであるはずのお嬢さん(妻)との生活を送りながら、死ぬ時期を探すように生きて行く。

先生は、明治天皇崩御、乃木大将殉職の知らせを聞き、明治の終わりと共に死ぬ決意をする。妻には一切を知らせず、「私」に遺書を残して、自殺。

明治の時代のことはわからんけど、なんか、自殺やとか、自分の幸せを自分で放棄するのとか、なんか、違う気がする。暗くなった。でも、昔読んだ時ほど、先生の過去に対して衝撃を受けんかったのは、何となく内容を覚えてたからってだけじゃない気がする。むしろ、死ぬほどのこと違うやんって思ってしまう私は、年とったんやろうか・・。

♪ あの頃の僕らが 嘲笑って軽蔑した 恥ずかしい大人に あの時 なったんだね 生まれてこなければ本当は良かったのに… あの時 君に投げた声に復讐されてる ♪
中谷美紀with坂本龍一「砂の果実」

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2007年9月25日 (火)

「シュリーマン旅行記」

トロイア遺跡を発掘したシュリーマンが、1865年、中国(清)を旅した後、日本(幕末)を1ヵ月訪れて、書いた見聞録。

アヘンの流行、坊主の堕落、町の不潔さなど、批判的な記述の多い清と対比して、畳文化の良さ、完璧な秩序さなど、大絶賛の日本。

抜粋↓↓↓

「日本人が世界でいちばん清潔な国民であることは異論の余地がない。」「彼ら(日本の役人)に対する最大の侮辱は、たとえ感謝の気持ちからでも、現金を送ることであり、また彼らのほうも、現金を受け取るくらいなら『切腹』を選ぶのである。」「この国には平和、行き渡った満足感、豊かさ、完璧な秩序、そして世界のどの国にもましてよく耕された土地が見られる。」

ホンマに、古き良き時代って存在したんやな〜って思った。シュリーマンが見た頃と今とは、随分変わってしまったみたいで…。

おいらんが神格化されてたこと、喪服が白装束やったこと、階級が6つ(1侍、2坊主と医師、3百姓等、4〜6被差別階級で、6はキリシタンの子孫)ってこと、1858年の日米修好通商条約が機能してなかったことに、驚いた。

シュリーマンには、幕末の日本のこと、色々教えてもらった。いや〜、知らんかった。。

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